映像探偵団 

We are Footage Researchers

北海道の地震から5年(業務と関係ありません)

5年前の9月6日未明 東京の私、電話着信の嵐。

札幌の実家、轟音と共に壁が崩れたと。

弟、ドリフの全員集合のコントみたいに

壁が四方にパタンパタン倒れるかと思ったそう。

「俺の体感的には震度7だったね」

停電で真っ暗な道をガソリン探しに走っていたら、灯が点いた。

自家発電で営業始めたラーメン屋で

食べて出たら長蛇の列。この一食で助かったそう。

 

近隣は、倒れる家もなく、老朽化した我が家だけ半壊。

(認知症の親がいると建て替え難しい)

余震で隣接する家に倒れたら大変、と

市の窓口に相談するも国の判断待ち、

国のマニュアルに具体性がない。

ここ、災害大国ニッポンですよね?

隣のおばあちゃんが怖がってると聞き

解体業者に頼み込んで順番待ち、

ゴミ廃棄まではやってくれません。

弟の宅配用の車で処理場まで往復

神棚も仏壇も自分でバリバリ壊して。

弟「バチが」姉「これでバチ当たるなら神仏要らね」

右肘骨折治りかけにこの作業はきつい。

余震が来るたび、錆びた釘にひっかかりそうになるたび

NHK番組で培った知識が警笛を鳴らします。

 

国や自治体の用意する被災者救済、この窓口にプロがいません。

たらい回し、もしくは間違った答え。

日々、更新されていく被災者用サイトからダウンロードした

分厚い書類を読み込んで電話しても、その内容を把握していない。

派遣頼り、短期雇用、天下りの弊害がこういう時にでますね。

 

徹夜の作業明け、ユンボが到着、窓ガラスから外されていきます。

ほんとは自分の家がどう壊されていくのか見納めしたかった。

でもすでに数日の休み発生。弟も私も日当、時間切れ。

業者の親分に任せて

階段下に潜んでた謎の石など最後のゴミを載せ

重さでサスペンションが沈んだ弟の車を見送り。

もう家はない、老後は東京で暮らすしかないのか。

 

でも地震後を体験したから

これ東京で被災したら、とんでもねー。

北海道の家は耐雪構造、それが幸いして札幌は被害も少なかった。

やはり戻るしかない。

2年しか猶予がない被災者住宅再建ローン申請。

翌年、地元近くの、道民なら買わない(駐車スペースも庭もない)

小さい土地を確保。

 

それから隙あらば落とそうという担当者とのバトル開始

6月に申請、やり取りしていた派遣さん?が放置して退職

8月からやり直し、ここから銀行との交渉加わる。

9月に頭金用意しろって

被災者もお金持ってる人じゃないと救済制度使えないのね。

(会社の売上金をつぎk)

10月に入っても回答なく

あと1週間で不動産屋に数百万円の違約金、というところで

過去、借金を重ねてきた自分の真価?発揮。合格。

(時にハッタリ必要。円いハゲができかかってた)

まぁ過去二度、住宅ローン落ちてましたから

今回はいちおう社長で、被災者って肩書きでなんとか

通ったんだと思います。

これ高齢女性のフリーランス&弟の宅配業者じゃ

最初から相手にもしてもらえない。

 

でも被災者ローンって、被災者借りられるの?

失われた30年&高齢化社会

「若くて貯金ある正社員」被災者の何割?

 

2020年1月、家が完成。

2月、テレビ台を買いにきたサッポロファクトリーで館内放送

北海道から始まったコロナ緊急事態宣言

目の前で閉まっていくシャッター。あららー。

 

さ、仕事、どうしよう。

映像リサーチの方が副業になりそうで、シルバーになる前に

札幌で仕事を見つけようとした矢先のコロナ禍。

介護か宅配かセコマか。

エッセンシャルワーカーって言われて、一時はヒーロー扱いだったのに

宅配の弟、業務量だけ増えて、待遇改善されないまま。

姉、帰る。東京でまた骨折して。

時給上がった観光サービス業に狙いをつけるも

ここ数日、汚染水問題で札幌から外国人観光客消えました。はや!

 

NHKスペシャル災害もの見続けて。

神戸の被災者が65歳で1800万円のローン残債

うわー、大変だー、と思ってみていたのに

今、ほぼ同じ状況。どうすんの?

 

あ、銀行さんがみたらやばい。

だいじょうぶ、仕事してますよ。