映像探偵団 

We are Footage Researchers

「私の話を遮らなかった」 by 虎に翼

「先生は私の話を遮らなかった」

昭和初期の女学生の訴え

男女雇用機会均等法成立の年に就職した自分の気持ちと

変わらないのが

本当に残念です

この残念という言葉、この3月末、やたら使いました。

 

「頭の悪いふりをするしかないの」byお母さん

そうやってスンとして生きることしかできなかった

女性たち、声を上げる度に

「感情的になられても」と

口を封じられてきました。

自分たちの問題解決能力が足りないのを指摘されると

むしろ感情的になるのは言われた方の男性。

結論を先に言え、というのも多用されてきましたが

結論としては

今の日本の凋落はこの男性社会が変わらなかったから。

 

米津さんの歌詞もオープニング映像も最高。

朝ドラや大河ドラマの歌がいいから紅白でみたい、という

ドラマ関連番組にもなったようなNHK紅白

 

第1週の終わりに号泣を伴う
スタンディングオベーション

でもこれ
「昔の女性は大変だったのね」という感想にならない
今がとても残念。

 

 

 

旅の前の 藤井風新曲 満ちてゆく

明後日からまた東京、

ホテルに送る荷物を詰めて宅配便へ。

(東京の方が部屋寒いから、着る毛布とかあったかソックスなど)

 

窓の外は雪、部屋はシューというヒーターの音

そこへ藤井風の新曲MV 「満ちていく」

 

🎵共に手を放す、軽くなる、満ちてゆく

 

暮れていく窓の景色とMVがつながって

80年代のNYにいるみたいな感じ。

85年の冬、初ニューヨークから

東京、そして札幌と渡ってきて、疲れとともに、

もういいよね、じゅうぶんだよねっていう心境を

ギュっと濃縮されたようなMV。

(ちょっとマトリックス1のキアヌの雰囲気とかあるし)

ついったには自分に重ねてる人多し。

 

今回の東京行き

「おらいぎたぐねー、東京さなんかいきたぐねー」

あまちゃんみたいな叫びを押し込めて行きます。

旅、行きたくないって思ったこと、今までなかったなー

 

窓の雪景色、この木々は桜



未来にそのまま残す 2024

いろんなものを未来に残すだなんて

そんなの手間がかかるし、全部保管って場所ないじゃん、

と言われがちですが(この間も管轄する役人に言われて怒°)

今の世界、爆撃や火山噴火や大地震で

すぐそこにあったものが失われるのをみてたら、

だからこそって思いませんか?

残したいと思ったって

いちばん大切な子どもの命が失われていく。

映像?そんなの食べられないし、後回しですよ。

でも「記録」を失っていいんですか?って語気が強くなる。

「お金がない、日本は貧乏なんですよ」って役人がいうか!

貧乏になる前に税金いくら消えました???

 

ゴジラ-1.0 観ました。

この監督の前作品、変なノスタルジーがあって

自分は苦手だったのですが

今回のはリアルな戦後に徹してる感じがしました。

神木くんのようにはなりたくない(役者名とごっちゃ)

戦争はいい意味なんてひとつもない。

で、映像の連なりをみて あれ?これって・・・

何度も使われている戦後の映像は

だいたい米国戦略爆撃団が撮影し

今はアメリカ国立公文書館保存の映像。

ここは出庫する時の実費だけ、他に使用料など発生しません。

今は4K(Ultra HD)でも出せる。

有楽町、日劇、闇市で麺を食べる、焼け野原に建つバラック小屋、

みんな、おんなじ映像を使ったりしますが・・・アングルに既視感。

たぶん1948年、闇市ではなく露店が並ぶ銀座のロングは

ある戦争特番で、あらためて探したものに似てる。

タイミングよく、その特番制作者で引退した人からメール。

この話をしたところ、他からも同じことを聞いたと。

これ別に悪いっていうことじゃなく、こうして

映像は保存され、活用されていく、っていうことで

選んだ方も嬉しいよね、という話ではあるんですが。

でも、大元の、撮影時のフィルムのまま、保存していく必要性は

あらためて感じました。

これ、作り物でしょ?ではなく、ちゃんと

資料映像があってのこと。

 

最近、テレビを見ない家庭が増えて

日テレが繰り返し放送している「魔女の宅急便」など

配信のないジブリ作品を

知らない子どもたちが増えているそう。

ということは、「火垂るの墓」も?

70年前の子どもたちの悲惨さも伝わりづらい時代なのか。

配信は自分でチョイスするだけに、偏りがちです。

あえて「みに行く」ことをしないと

いろんな映像、映画が忘れられていってしまう。

 

大晦日、札幌の超音のいい劇場Hitaruで

ジルベスターコンサート。

たぶん上階で聞いた方が音が届きやすくてよい感じかも、

初だったので、当日券、3階の一番前を確保。

札幌に縁の深い坂本龍一の「戦場のメリークリスマス」も。

司会が「この曲はピアノソロしか知らない方も多いと思いますが」

え?もうそんな懐メロ扱いに?

ずっとオーケストラバージョンもピアノオンリーも聞いてきましたよ。

アレンジ担当した方の説明では

この曲は、さまざまな国の民族音楽が入っているとのこと。

最初聞いた時は、日本の鹿おどしのような、竹っぽい音が印象に

残りました。以来、自分のなかではベスト3の楽曲。

坂本龍一の楽曲でさえ、初回公開バージョンが届かなくなっている。

「戦場でもクリスマスはあるんだよ」

2023年、いちばん届いてほしいメッセージだったのに。

 

最近若い世代に興味のある番組を聞いたら

再構成モノ、いろんなところから一部を引用して

(それはアーカイブの活用としては正しいのですが)

細かいイメージ映像を多用した番組でした。

「それ、元番組は〇〇で・・・」

どうしても元番組で伝えたかった情報を

この人たちにも伝えられないか。

 

NHK紅白 事前情報より企画力が突き抜けてました。

YOASOBI の🎵アイドル に日韓のアイドルグループが

キレキレでパフォーマンス。

これ、海外で観てる人たち、うらやま!だったのでは。

NHKホール行きてーってなりますよ。

 

変なノスタルジーに陥りがちな昭和の名曲も

50年スパンで歌を選んでいくとこうなります!的な演出で、

歌い手も最良の仕上げっぷりで

今までの忖度チームが消えていくと

こうして実力勝負に戻っていくのね、と良い紅白でした。

(けん玉はやめましょう)

紅白合戦は源平合戦由来です!みたいな

男女で分ける、じゃなくて、

いい意味にスライドしていくのもありなのかな。

かつて紅白名場面集に携わったことがあるので

次の100年には、とてもいい記録として残りそうと感じました。

 

とまぁ、元旦から、去年の暮れ、こんなことがありました!報告に

なっちゃいました。

本年も未来にそのまま残す仕事を続けたいと思います。

#札幌文化芸術劇場 #Hitaru ここでオペラみたーい

 

映像を言葉に置き換える仕事

なんとなくドラマ脳なひとは

映像と言葉は別って感覚ありませんか?

説明セリフが多すぎる、とか映像で語るとか

 

でも映像って必要な時は、言葉で探すしかないですよね。

いっとき類似画像検索っていうのもありましたけど

映像ではやはり無理。

 

キーワードをたくさん入れて、タグたくさんつけても

こぼれる、ひろえない映像。

映像が見つかったとしても

今度はそれが、いつ、どこで、何を、誰が

どんな機材で、どんな方法で撮影したのか。

 

例えば、満点の星空、すぐ出てきますね。

でもそれ、北半球のですか?

南半球だったりしません?

使おうとするシーンに合わない!

 

人物の映像は難しい。とくに病気の場合は。

脳卒中で半身不随になった知人に

渋谷スクランブル交差点を歩いてもらって撮影

何に使ってもいいよと言ってくれたけど

もうなくなってしまった東急東横店が映り込んでる。

東京の空撮や街並みは変わりすぎて、もはやナマモノ。

いまだったらあの芸人さんが映ってる看板をみつけて、

使えない!ってなるかも。

 

そんなことまで考えてワンカットの情報を入れていくの

大変な作業です。

使う方にもリテラシーなんてものが必要。

 

今年、東京から札幌に戻って

仕事も様変わりして・・・のはずが

本業どまんなか。

今まで、映像アーカイブ論とか著作権とか

その手の専門書たくさん並べても

読むのがしんどくて逃げていたのに

今、するする気持ちよく読めます。

札幌創世スクエアのフリースペース、

毎回一生懸命勉強している人たちを見て感心してたんですが、

自分も今ならそこで勉強に集中できそう。

ノート広げて、頭に浮かんだことを言葉にしていく。

映像を言葉に置き換えて分類するには?

なんてことを、映像リサーチって会社始めてから20年

今いちばん真面目に勉強してるかもしれません。

赤いちゃんちゃんこまであと1年と少し。

でも気持ちは受験生。

 

来年、なんとか合格しますように。

札幌創世スクエア 劇場も市の図書館も入っててカフェもレストランも良いので観光にもおすすめ。札幌に住みたくなるかも。子連れ多し!そして勉強するコーナーが多くてみんなちゃんと集中!

 

 

映像のもったいないおばさんです

ここ数日のいただいた名刺をみて

この人にはこんな映像がお似合い

あちらのお客様にはこの映像カクテルを(カウンターを滑るグラス)

それ、ぜったいこの映像と組み合わせたら世界初ですよ!

この映像は生鮮食品です、今しかありません!

 

なんてことがたくさんわきあがりました。

 

ここで大島渚の言葉を紹介しましょう。

「敗者は映像を持たず」

 

東京の焼け野原の映像

みなさん使い勝手のいいところを再利用してしまうので

いつも同じ映像ばかりが使われていますが

米国はとにかく長時間ずっとフィルムを回していて

それをそのまま保管しています。

今なら、4K(Ultra HD)で手配できるので

焼け落ちた看板ひとつで地名特定も可能かも。

 

映像を正確な撮影位置、撮影日時と

誰が何を撮ったか

いわゆるメタデータですね。

それが映像のなかにちゃんと残されています。

 

日本は戦前の映像、地方に保管されていたものは残っていますが

たぶんかなりのフィルムが東京大空襲で焼けてしまったのでしょう。

残念ながら、日本側の視点で撮影されたものが少ないです。

今も、むしろ米国の公平性と保存に感謝するくらいの

敗戦国、です。

 

映像が簡単に作り替えられてしまう時代。

修正されてない素のままの映像の保存

この大切さ。

これはたとえば公共放送がやってはいますが

いち公共放送の役割も超えていることなんですね。

やはり独立した国が守るべきことかと。

 

生成AIで検索して、自分の専門分野を調べたら

怖いことが起きてませんか?

所詮、彼らが「勉強」しているのは

ネット上の情報のみ。

そこに過去の書物や映像全部あがっているわけでは

ありません。

一瞬、もっともらしい話が出てきて

すごーいとなりがちですが、

いにしえのSFファンなら、それが

どんなにおそろしいことになるのか。

 

この2日で、団長のわたしは

もう少しちゃんと生きたいと思うようになりました。

よそさまにとっては「え、それぐらいのこと?」

でも、本当に小さなこと、一瞬の人の表情、一瞬の言葉、

それだけで「死ぬのをとどまった」ことのある人

多いと思います。

(最近、ようやく小説読むことに戻り始めて余計に感じます)

例えば皆さんの評価が高い「映像の世紀」1995年版

編集がとても細かくて、1秒単位の映像を重ねてます。

でもその1秒の映像、ものすごーくインパクトがあって

100年前の人と、今の自分が繋がってる感覚を持ちます。

 

今、撮影されたそのままを

基本情報とともに保管していく。

 

利活用、なんてそのあと誰かがやってけばいいんです。

まず基本は保存保存保存保存保zん・・・・

 

この数日、嬉しいことが多かったので

札幌市東区(珍しい酒を置いてある店)で

手に入れたワイン

最初、伊勢神宮外宮で使われたワインということで購入。

熟成場所が、番組のロケとして使われる大谷町の地下だった。

関わった戦争特番を思い出しながら、乾杯。

ランクわけされるのを嫌がった作り手 千円台 グラスはアニメグッズ

 

 

 

だから北海道へ

ドラマ「MIU404」第4話の青池透子の物語

これは名作の誉高い回(他の回も絶品です。)

 

テレビのニュース、賄賂もらった役人は逮捕されず

それをみているスーパーの割引シールのお惣菜を食べてる

透子「金持ちの世界どうなってんの?

   私なんて手取り14万で働いているのに」

 

手取り14万がリアルに響く女性たちのつぶやきで

青池透子トレンド入り。再放送でもトレンド入り。

透子の中盤のセリフ

「賭けてみます。いままで勝ったことないけれど」

未来の子どもに託した

透子最期の笑みに合わせてかかる

米津玄師の「感電」♩たった一瞬の〜このきらめきを〜

涙腺瞬間崩壊させます。

青池透子の人生、逆転大勝利。

不条理のなか、哀しいままでは終わらなかった。

 

ドラマにハマりすぎて続編作ってほしいオタクは

ドラマと同じジャンパーに課金、着用、苦笑を買いました。

 

渋谷区のバス停で深夜、命を失った50代女性

あの事件に「彼女は私だ」というムーブメントが起こりました。

私もあのバス停を知っているだけに

同世代、自分もそうなるかも、と具体的なイメージが湧くほど。

生活保護等、見直しも進んでいるようですが

なにせ、いちばんは男女の賃金格差。

非正規枠に押し込められた女性たち。

私の世代に染みついた、男性から一段下がった位置から

モノをいうのがうまく生きるコツ、という

思い込みを捨て、世代交代に賭けて

(私たち世代が死に絶えてからじゃないと

 この世の中変わらないんじゃ?という絶望感)

自分たちの無力さを少しでも軽減したい。

次の世代の女性たちに希望を残したい。

青池透子と同じ気分です。

 

岩見沢、行ってきました。

東京ならこれくらい通勤普通じゃない?な距離。

駅舎が立派で観光協会の人も優しくて

まわりに温泉やワイナリーもある楽しげな街。

映画の舞台にもなりましたね。

でも、街のなか、映画のセットのような廃墟感が。

かつては大賑わいだったんだろう、そのままの名残があるだけに

ひときわ、終わった感があります。

車がないと観光もできない。でも今後車は使える?

建物の再利用?難しそう。

札幌に建築中の高層ビル、景観を壊す上層部を低くして

(広い空が魅力の札幌、容積率緩和とか

 もうそういうの止めません?)

こっちに4階建の共同住宅が作れそう。

(なぜ4階建てか、エレベーター設置されて、

 停電しても重い生活用品を運べる階段数)

非正規女性の共同住宅、いくねー?

問題は東京からの引越代

東京ひとり暮らし、貯金ありません。

最初の1歩が踏み出せません。

自治体が引越代を出してくれれば。

(今、東京のタクシー会社は

準備金100万円くらい用意してくれますし寮完備)

 

札幌はコールセンター、データセンター

ホテル開業が続き、年齢で弾かれていた数年前が嘘のように

求人があります。

それが全ていいか?と問われるとわかりません。

でも街を歩く女性、颯爽としていますよ。

もし同じ手取り14万円だとしても

生活費は下がります。

(冬の光熱費は高いですが、防寒仕様なので、

 東京より寒さを感じないかも。

 エアコンとパネルヒーター合わせて使っても

 寒かった東京の冬の電気代よりは安い感じ)

 

東京で満員電車に乗って、

マスクも使いまわし、毎日1枚使えないとつぶやいてた人、

光熱費が上がって悲鳴を挙げてる人

2年ごとに契約更新料がくる鬼の賃貸システム。

そして東京も杖の人たちが増えてきました。

これから高齢化社会ではもっと増えていく。

優先席に座れません。(寝たふりするおっさん)

優先エレベーターも何回か見送らないと乗れません。

東京、もはや優先エレベーターを専用エレベーターにする

しかないと思います。早い者勝ちで乗る人多数。

松葉杖、雨の日、タクシーでしか移動できないのに

手を挙げてる目の前でおじさんたちが先に乗ってしまう。

(見えないふり、自分が同じ立場になったら思い出せよ)

新宿駅のぶつかりおじさんみたいな精神荒廃したおじさんが

ほんと多いんです。

これは女性になってみないと実感できません。

(安易におじさんを悪者にするなー!

 女だって酷いのいるじゃないかって?

 一回女性になってみてください。

 見え方違いますよ、この世界。

 で、こういうおじさんは、実は職場では

 腰の低い良い人、とか面倒見のいい親分肌だったりして)

東京は非正規ひとり女性にとっては

リスクが多すぎる街、そしてこれから生き残るには

ますます厳しい街。老後、どうします?

 

札幌(圏)、いいです。

まず街が優しい作りになっている。

松葉杖から杖に代わっても

老若男女、いろんなサポートを受けました。

杖に気づいて、ドアを開けておいてくれて

無表情のまま(照れか?)去っていくおじさん。

私がしっかり着席するのをみてから発車する

中央バスの運転手さんは皆さんほんと優しい。

バス降りる時、札幌では普通にみなさん

「ありがとうございます」って降りていきます。

これいい習慣!

レジでは買い物カゴを運んでくれるし、

駅や道路ですれ違う人たち

「あ、ごめんなさい」(杖に気づかないで失礼という意味)

軽い会釈をされることもあります。

(杖確認、安全確保!)だと一瞬で伝わります。

そして振り向いて見守って去っていく。

カッコいい。全員惚れる。

 

まずは札幌圏への移住、おすすめです。

自治体さんも引越代くらい税金補助お願いします。

働き手と住人を増やすチャンスです。

 

いろいろと試される大地かもしれませんが

空の美しさ、凛とした空気、そして何より

食べ物、北海道産の安さと美味しさ。

20%割引の地元鶏肉100グラム百円程度で小鍋

いいスープができてしまって、え?ワタシ天才?

なんでも北海道産。

そのうち東京のスーパーでは輸送料で高級品扱いになりそう。

でも地続きならお安く手に入ります。

 

だからどうぞ北海道へ

残り北海道産野菜と知床鶏の鍋の〆のうどんが美味かったー。

 

 

新聞は映像だ

「芸術は爆発だ」のイントネーションで。

 

新聞長年購読して

10年前に電子版にして、Twitterの各紙のニュースをみて

新聞読んだ気になっていた私。

(これ住宅事情もありますね。

 オートロックになって朝、新聞を取りにいくのに

 着替えないといけないめんどくささ)

札幌戻って、地元紙も電子版で。

でもなんか足りない。

やっぱり電子版、便利なようで不便。

いちいち検索して出す手間が。

 

新聞配達お願いしました。

バーン。瞬時に入ってくる情報量が違う。

人間の目って優秀だなぁ。

必要なニュースも必要じゃないニュースも

瞬時に分類。

そして電子版のメールには入ってこない

小さいニュース。これが読みたかったのよぉ。

スパイの情報収集の基礎は丹念に新聞を読むこと。

 

北海道、広さもあって地元紙が多いそう。

政治経済誌も昔からあったものがちゃんとコンビニに

複数並んでます。メディアが強い土地柄。

確かに北海道新聞の卓上四季、うなづくこと多し。

叔父叔母が、70代後半にしては(というのも失礼ですが)

新聞読まない若い世代より、右傾化してないというか

極端な言論に左右されていないの、前から不思議に思ってました。

中央政財界の動きに詳しいのこの地元紙のおかげか。

もちろんファイターズメインですが。

 

東京から引っ越す前、仕事先の不用品入れに

山と積んである古新聞をもらってきました。

引っ越し必需品。

どれも読んだ形跡がないくらい綺麗なまま。

自分では全紙購入できないから

朝日と日経、途中から日経もやめて。

お宝の山なのにもったいないなぁ。

 

子どもの頃

寝っ転がって時間かけて新聞を読む父の背中に

親子亀みたいに乗っかって、

上から、これなに?これってどういうこと?と質問。

中卒の父は新聞を読むことで知識を得ていたんですね。

牛乳屋さんだったので、冬は牛乳瓶が凍らないよう

夜、家族みんなで牛乳瓶に新聞を巻く作業をしました。

朝4時配達。それでも割れてしまって再配達。

割に合わない仕事。

スーパーが拡大してきた時代。

その頃、習い事を全部続けられなくなりました。

英語だけは続けたかったけどそれも諦めて。

 

私の世代は女子が大学なんて?それも四大?

せいぜい短大の時代です。

ある日当然のように「大学行きたい」と言った私に

まさか自分の子がそんな野望を持ってると思ってなかったのでしょう。

驚いた父の顔、今でも思い出せます。

そしてすぐ「よし、それならちゃんと勉強しろよ」

反対されませんでした。

親戚に聞くと、当時、「おれの娘が大学だとよ」と

喜んでいたそう。

そして副業にしようと買った古いアパートを売ってました。

 

その父が亡くなって、遺品を整理した時に出てきたのが

長年の新聞記事の切り抜き。

私が東京で切り抜いていた記事と重なるものも多数。

ノートには、みたテレビの記録、感想、新聞記事の所感など。

VHSとカセットテープに保管された主にNHK番組も

いつ放送の何が入っているのか、記録が残っていました。

いわゆるメタデータ、ですね。

 

今、アーカイブって押し付けがましいくらいのブログを

書いているのも、父の影響か。

 

ひとつひとつのニュースが単独で入ってくる電子版

新聞紙は、それが繋がっていく時があります。

まるで映像の編集のよう。

紙の新聞(変だな)の価値が見直されるのかも。

最近の切り抜き、後で電子版で保存するので雑にちぎります。



NHK文研「アーカイブは放送界を救うか」救うと思うに1票

「NHK文研フォーラム2023秋」の動画全編

今日からクリスマスイブまで見逃し配信!

 

プログラムC「アーカイブは放送界を救うか」

フランス国立視聴覚研究所(INA)の取り組みを紹介。

メディア関係者、文化予算をつける国の人たち、みてくださいね。

そしてアーキビストやドキュメンタリストの

育成を始めてください。

映像を保存するスペースを確保してください。

 

映像使用料も高いんだけど、提供するにあたっての

権利処理が大変な手間。

人雇ったら、お金あったらできるっていうものでもない。

このあたりを考えると途方に暮れる実務経験者。

10秒のために何ヶ月もかけてライツクリアしても

対価、見合わないし、

その対価を快く利用者側が払うとも思えないし。

国レベルでぜひご検討を。

 

文研フォーラム2023 秋|NHK放送文化研究所

www.nhk.or.jp