映像探偵団 

We are Footage Researchers

映像のもったいないおばさんです

ここ数日のいただいた名刺をみて

この人にはこんな映像がお似合い

あちらのお客様にはこの映像カクテルを(カウンターを滑るグラス)

それ、ぜったいこの映像と組み合わせたら世界初ですよ!

この映像は生鮮食品です、今しかありません!

 

なんてことがたくさんわきあがりました。

 

ここで大島渚の言葉を紹介しましょう。

「敗者は映像を持たず」

 

東京の焼け野原の映像

みなさん使い勝手のいいところを再利用してしまうので

いつも同じ映像ばかりが使われていますが

米国はとにかく長時間ずっとフィルムを回していて

それをそのまま保管しています。

今なら、4K(Ultra HD)で手配できるので

焼け落ちた看板ひとつで地名特定も可能かも。

 

映像を正確な撮影位置、撮影日時と

誰が何を撮ったか

いわゆるメタデータですね。

それが映像のなかにちゃんと残されています。

 

日本は戦前の映像、地方に保管されていたものは残っていますが

たぶんかなりのフィルムが東京大空襲で焼けてしまったのでしょう。

残念ながら、日本側の視点で撮影されたものが少ないです。

今も、むしろ米国の公平性と保存に感謝するくらいの

敗戦国、です。

 

映像が簡単に作り替えられてしまう時代。

修正されてない素のままの映像の保存

この大切さ。

これはたとえば公共放送がやってはいますが

いち公共放送の役割も超えていることなんですね。

やはり独立した国が守るべきことかと。

 

生成AIで検索して、自分の専門分野を調べたら

怖いことが起きてませんか?

所詮、彼らが「勉強」しているのは

ネット上の情報のみ。

そこに過去の書物や映像全部あがっているわけでは

ありません。

一瞬、もっともらしい話が出てきて

すごーいとなりがちですが、

いにしえのSFファンなら、それが

どんなにおそろしいことになるのか。

 

この2日で、団長のわたしは

もう少しちゃんと生きたいと思うようになりました。

よそさまにとっては「え、それぐらいのこと?」

でも、本当に小さなこと、一瞬の人の表情、一瞬の言葉、

それだけで「死ぬのをとどまった」ことのある人

多いと思います。

(最近、ようやく小説読むことに戻り始めて余計に感じます)

例えば皆さんの評価が高い「映像の世紀」1995年版

編集がとても細かくて、1秒単位の映像を重ねてます。

でもその1秒の映像、ものすごーくインパクトがあって

100年前の人と、今の自分が繋がってる感覚を持ちます。

 

今、撮影されたそのままを

基本情報とともに保管していく。

 

利活用、なんてそのあと誰かがやってけばいいんです。

まず基本は保存保存保存保存保zん・・・・

 

この数日、嬉しいことが多かったので

札幌市東区(珍しい酒を置いてある店)で

手に入れたワイン

最初、伊勢神宮外宮で使われたワインということで購入。

熟成場所が、番組のロケとして使われる大谷町の地下だった。

関わった戦争特番を思い出しながら、乾杯。

ランクわけされるのを嫌がった作り手 千円台 グラスはアニメグッズ