映像探偵団 

We are Footage Researchers

関東大震災100年 映像の保存について

珍しく硬いタイトル(久しぶりのブログ更新です)

 

関東大震災から100年

各地で展示や特集が作られたと思いますが

残された映像はどう使われたのだろうか、と勝手ながら、感じたことを。

 

関東大震災のフィルム、浅草十二階(凌雲閣)崩壊など

多くの記録映像が残されています。

関東大震災デジタルアーカイブでも見られますね。

関東大震災映像デジタルアーカイブ / Films of the Great Kanto Earthquake of 1923

NHKも関東大震災のほか、大正・昭和のフィルムを集め

その記録と保存・活用をライフワークとされた方がいます。

 

映像があることを知らなければ使えない。

映像の中身を調べてデータベースにしなければ使えない。

将来の技術に期待して、なるべくそのままの状態で保管する。

 

昔のフィルム、当然ノイズだらけです。

そしてSD(いわゆる525、4対3の画角)、

ハイビジョンと「デジタル化」して

フィルムは廃棄したものもあるかと。

フィルムで残してあったら、4対3の画角で切れることなく

保存し直しも可能だったかもしれません

今は4K技術があるので、取り出せる情報が違いますね。

 

アメリカ国立公文書館はフィルムをそのまま保存しているため

昔 SDサイズで取り寄せた映像と同じものを

今はUltra HD(4K)化して、細部までみることができる。

 

何十年も関東大震災といえばこれ、的な編集で

短くされてしまいがちですが

残された元の映像は長く、

もしかしたら、焼け落ちた看板の文字、

煙突の場所で

もっと細かい検証ができるかもしれない。

 

いまいちど、大切に見直したい史料映像です。

 

#関東大震災100年