映像探偵団 

We are Footage Researchers

新聞は映像だ

「芸術は爆発だ」のイントネーションで。

 

新聞長年購読して

10年前に電子版にして、Twitterの各紙のニュースをみて

新聞読んだ気になっていた私。

(これ住宅事情もありますね。

 オートロックになって朝、新聞を取りにいくのに

 着替えないといけないめんどくささ)

札幌戻って、地元紙も電子版で。

でもなんか足りない。

やっぱり電子版、便利なようで不便。

いちいち検索して出す手間が。

 

新聞配達お願いしました。

バーン。瞬時に入ってくる情報量が違う。

人間の目って優秀だなぁ。

必要なニュースも必要じゃないニュースも

瞬時に分類。

そして電子版のメールには入ってこない

小さいニュース。これが読みたかったのよぉ。

スパイの情報収集の基礎は丹念に新聞を読むこと。

 

北海道、広さもあって地元紙が多いそう。

政治経済誌も昔からあったものがちゃんとコンビニに

複数並んでます。メディアが強い土地柄。

確かに北海道新聞の卓上四季、うなづくこと多し。

叔父叔母が、70代後半にしては(というのも失礼ですが)

新聞読まない若い世代より、右傾化してないというか

極端な言論に左右されていないの、前から不思議に思ってました。

中央政財界の動きに詳しいのこの地元紙のおかげか。

もちろんファイターズメインですが。

 

東京から引っ越す前、仕事先の不用品入れに

山と積んである古新聞をもらってきました。

引っ越し必需品。

どれも読んだ形跡がないくらい綺麗なまま。

自分では全紙購入できないから

朝日と日経、途中から日経もやめて。

お宝の山なのにもったいないなぁ。

 

子どもの頃

寝っ転がって時間かけて新聞を読む父の背中に

親子亀みたいに乗っかって、

上から、これなに?これってどういうこと?と質問。

中卒の父は新聞を読むことで知識を得ていたんですね。

牛乳屋さんだったので、冬は牛乳瓶が凍らないよう

夜、家族みんなで牛乳瓶に新聞を巻く作業をしました。

朝4時配達。それでも割れてしまって再配達。

割に合わない仕事。

スーパーが拡大してきた時代。

その頃、習い事を全部続けられなくなりました。

英語だけは続けたかったけどそれも諦めて。

 

私の世代は女子が大学なんて?それも四大?

せいぜい短大の時代です。

ある日当然のように「大学行きたい」と言った私に

まさか自分の子がそんな野望を持ってると思ってなかったのでしょう。

驚いた父の顔、今でも思い出せます。

そしてすぐ「よし、それならちゃんと勉強しろよ」

反対されませんでした。

親戚に聞くと、当時、「おれの娘が大学だとよ」と

喜んでいたそう。

そして副業にしようと買った古いアパートを売ってました。

 

その父が亡くなって、遺品を整理した時に出てきたのが

長年の新聞記事の切り抜き。

私が東京で切り抜いていた記事と重なるものも多数。

ノートには、みたテレビの記録、感想、新聞記事の所感など。

VHSとカセットテープに保管された主にNHK番組も

いつ放送の何が入っているのか、記録が残っていました。

いわゆるメタデータ、ですね。

 

今、アーカイブって押し付けがましいくらいのブログを

書いているのも、父の影響か。

 

ひとつひとつのニュースが単独で入ってくる電子版

新聞紙は、それが繋がっていく時があります。

まるで映像の編集のよう。

紙の新聞(変だな)の価値が見直されるのかも。

最近の切り抜き、後で電子版で保存するので雑にちぎります。