映像探偵団 

We are Footage Researchers

プロデューサーの方へ

弊社にはいわゆるADさんからのお問い合わせが多いです。
自分も経験ありますから、そのへんの流れ、わかります。
でも、これからは映像や画像を探す前に
プロデューサーの「適切な指示」が必要かと。
じゃないと、裁判になったりクレームが来たりして
「知らなかった」「なんでその時に報告しない」って
とんでもないことになりますよ。
責任取るのはプロデューサーさんですし。

最初の問い合わせ時に
その映像をホントに使うのか
使用範囲(どの国まで含みますか?)
使用目的(WEBでも使いまーすって、それワールドワイドの権利ですよ)
で、いつまでに権利元との契約書かわす予定ですか(先払い多いですよ)

これを把握してないADさんが、
「〇〇の映像さがしてこーい」って言われて
途方にくれて、弊社に金曜の夜に電話、日曜午前までにマスターデータ送れ
なんていう発注がくるわけですね。

たまに「単に内輪のプレゼンで使いたいだけなんです」って。
いやいや内輪の?ご家族じゃないですよね。
プレゼンっていってもちゃんと使用料は発生しますよ。
それにネットで集めた映像や写真で企画通っても
その映像や写真、使えないこと多いですよ。
そういうケース、ホントに多いですよ。

ADさんにとってプロデューサーやディレクターが絶対的存在、
で、「クライアントさんがこういってまして」というのもわかるんです。
でも、その力関係に、弊社関係ないですよね。
よく「クライアントが」「うちのプロデューサーがこういってまして」
だったらその人にこちらからご説明しましょうか。

いよいよ最終判断ってところで、使用条件や使用料が伝わってない?
「なんで、このADさんのADをやらないといけないの?」
慌てて夜中にかかってくる電話にそう思うことにもなりがちです。
土日対応いただけますか?って
対応しようにも、まず他がお休みなんですよ、動きようないです。

あ、ここまで書いて、えらそーにって思いますよね。
どうぞ。コワいですから。
海外のライブラリー映像、たった10秒の契約書の読み込みや
裁判沙汰の恐怖、違反して5倍の使用料・・・
せっかく「御社ですから安くしますよ」
「付き合い長いですから、すぐマスターだしますよ」
って言ってくれるライブラリーさんを巻き込みたくないですし。

プロデューサーさんには
せめてADさんが外部に依頼する前に
たくさん出てる著作権関係の本(音楽とか映像とか福井先生のとか)
数冊は教科書として読むようにご指導ください。
それから「映像を探す」ことを指示してください。
うちが「肖像権について教える」はめになるので。

ちなみに最近のニュースです。

クリエイティブ業務に関わる皆さまへ
有料写真、インターネット上の無断使用で著作権侵害が認められ勝訴
https://www.atpress.ne.jp/news/71125