映像探偵団 

We are Footage Researchers

よく見るのに、いざとなると見つからない使えない映像

先日もこんなお電話頂きました。
「映像探すだけでもお金かかりますか?」

はい、会社名のまんまです。
映像探すのを業務として、ホームページにも記載しております。
若い感じの方に多いので、ADさんなんでしょう。
「他の人が2週間頑張っても見つからない映像を
 あのライブラリーににあるはず、もしくはあのルートを使えば?
 とお答えするのを業務にしてるんです」
って、まぁ言いたいところですが。
たぶんネットで検索したらすぐ出てくるのに、そんなんで金取るの?
と思う方もいらっしゃるとは思います。
そういう方のために、弊社サイトでは
各映像ライブラリーのリンクも用意してます。

で、実際ググると、すぐに見つかる場合も。
でも、それって他国のテレビ局制作番組の
「違法」に個人がアップした映像だったり。
世界有数のライブラリーでも、
キーワード入れるだけで目的の映像に
たどり着くのは難しいです。
動物だと
ゾウでもアフリカゾウアジアゾウボルネオゾウ
産業革命っていつの産業革命のことですか?
え?それって動画ある時代じゃありませんよ・・・

ライツフリーを謳ってる有料ライブラリー以外は
商業ベース(CM等)に使うのはNGだったり、
撮影した場所への別途申請や、撮影時の協力者への連絡が必要だったり。
(いきなりカメラ持って行って、ライオンの決定的瞬間、撮れませんよね。
 だいたいが研究者の協力のもと、何ヶ月もかかった貴重な映像です。)

だからうちでは実際のリサーチの前に
使用目的と使用範囲を確認しております。
使用目的を伺った段階で
「あ、探しても徒労に終わるな」と思うことも多いです。
商業ベースの場合、使用料がそれなりに発生するので
そこの予算確保してあるかも重要です。
(先日も権利者見つかったのに、予算合わずに見送り。
 地球の裏側まで、時差関係なく連絡した結果なのに。
 業務費請求時に、使わなかったことを理由に
 一度もお話したことのない責任者さんから
 値下げを言われたりすると、もうトホホ・・・)

クライアントさんにプレゼンする前に
本当にその映像が使えるのか確認してからにした方がいいですよ、と
以前、サルより賢い人間、というCMで使う
「おバカなサルの映像」の要望にお応えできなかった自分は思うのです。