映像探偵団

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タダ働き三重奏

「教育目的なんで」「予算なくて」
「こんな素晴らしいプロジェクトなんですよ、宣伝になると思って」
よく(無料の)ご依頼を受ける時のどなたもがおっしゃるパターンのお言葉。

はい、立派な企画書ですね、ほほう名を連ねてる方たち
一流大学や大企業の経営者(あら、よく知ってるITで有名な・・・
ああ、でも海外に本社置かれてますよね、タックスへ?)
の方ばかりで・・・

で、私にご相談というのは・・・(確かに以前の取引は5年も前で
私なんか直接ご挨拶もしておりませんから、私の名前を
メールで3度もお間違いになるのはまぁ致し方ありませんわね)

ああ、その作品をお使いになりたい・・・
え?でもいただいた企画書の内容と違いますけど
(調べる)もしかしたらこちらの作品のことをおっしゃってます?
ああ、やはりそうでしたか。
ご覧になりました?ですよねぇご覧にはなる時間ないですよねぇ
ネットでちゃっちゃとお調べに?・・あ、それもなさってない・・・
・必要なところだけ
・安いところ(なんでしょうその意味、わかりますけど)
・簡単につなげて・・って?
あ、編集代もない・・・
いえ、それも編集で、だって音楽もナレーションも入ってますし
意味がつながりませんよ・・・

そこをなんとか〇〇(私)のお力で・・・
はぁ・・・
そんなたいそうなことできるんだったら、うちの会社もっと大きくなってます。

さて、ではこれから、徒労に終わりそうな話を一応進めますかね。
私がタダ働きして、その作品を作った人に連絡する、
そこからその人がさらに安いギャラもしくは無料で協力いただいた方たちに
連絡する、そして「それで飯食ってるんですけど・・・」という人たちに
タダ(無料)のお願いをする・・・
タダ働きの三重奏。

また企画書見てます。
みなさん年収軽く1500万円は超えてそうな方たちばかりなんですけど。
で、もしうまいこと進んでも、この方たちの成果であって
タダ働き三重奏の奏者にはなーんの見返りもないですよね。

素晴らしい、新しい試み!教育目的!とおっしゃるなら
どうぞその高邁な精神で、ご自分たちの給与から費用集めて寄付なさっては。
(控除されますし税金対策にどうですか、せめて50万円くらいは)
ゼネコンさんに依頼されてる
立派な建物やモニター等設備にかける予算を、
肝心のそこに映す映像の費用に割り振るなど
まずそこから見直していただいて、
そのあとにご相談いただけませんか。

映画や映像作品、とっても時間とお金がかかって、
安いギャラで頑張ってる取材協力者とスタッフが
数ヶ月徹夜して作ってるんですよ。
建物や設備ばかりに予算はつくのに、
なんでいつまでもそこを軽くお考えなんですかね。
コンテンツ立国だなんて毎回笑っちゃうんですよ。
こういう方たちがおっしゃるんで・・・
地方にたくさんありますよね、モダンで瀟洒な展示映像スペースに
数作品しか上映するものがない、それも数年も前の作品ばかり。

企画書読んで、この件つぶれちゃうよなぁ(権利関係や見合わない予算で)
でも一応当たるしかないか・・・
その方法を考える時間のギャラもなし。
もしうまくいっていくらかのお金になったとしても
このそうそうたる方たちのために、名前も覚えてもらってない私が
ほぼボランティア・・・
下請けがたくさんいて、どこも喜んでこんな作業してくれるって
そうお考えなのかもしれないですけど
弊社、御社からお金いただいたのもうずいぶんと前です。

せめて連休はこの件忘れて、他のちゃんとしたお仕事をしたい・・・
というより、たまった伝票なんとかしないと。

(あー、近いうちにこれ消しますねぇ)

「名前を削る」仕事

「名前を削る」いいかえれば「名を汚す?」
そんなことに陥りがちな仕事です。
受ける仕事の大半がわりと大きなプロジェクト。
でもその打ち合わせや会議には呼ばれません。
まさしく蚊帳の外。
たとえ、そのプロジェクトが立ち上がる前から「下調べ」をして
その「成果」でプロジェクトの方向性と予算が決まったとしても。
で、ある日、突然そのプロジェクトのあるパートが振られてきます。
ワンポイントリリース的だったり、
最後に時間切れで「ありもの」資料を探したり。
ないと困るだろうな、ということが多いのでこちらも必死です。
でも権利交渉等の時間ギリギリなことが多くて。
企画概要もクライアントの意向も予算も把握できないまま
映像なり画像なり資料なり、リサーチと権利元確認します。
いよいよ納品という間際にその使用交渉を開始。
権利元からは使用目的、費用、いつまでに回答すればいいのか、
という当たり前の返事が来ます。
・・・いや、私も意図、流れ、文脈、使われ方、わからないんですよ。
で、制作側に聞くわけですが、まるで子どもの使い状態。
まさか編集し終わってほぼ完成状態のものを見せるわけにはいかないし・・・
(許諾されてないものを勝手に使ってはいけませんからね)
必要な資料が揃ってないために、今まで打ち合わせに参加していない私が
即席の企画書作成して権利元に送ったり。
そして「すいません、急なお願いで」とひたすら低姿勢のお願い。
ここはプロジェクトの責任者並みのプレッシャーです。
だって納品間に合わない!
この間(何でもっと早くに言ってくれないんだろう、
なんで1回でも試写に呼んでくれないの、
ああ、今日も返事がなかった・・・眠れないよ、うなされたぁ)
数日間から数週間、気晴らしなんてできるものではありません。
マッサージ受けてても、その心配はずっと頭の中にあるわけで。
なんとか交渉を終え、完成作品をみたら
あれ?クレジット、権利元と約束した指定のものが入ってない。
あれ?こういう使い方だとまずいなぁ・・・
最近は成果物を提出するよう義務付けられているところも多いので
もうヒヤヒヤです。時には謝罪文をつけて送付することも。
この一連の流れ、メールも送付状も、自分の会社名と実名が常に記されてます。
(当たり前って思うかもしれませんが、
やりとりの相手がその会社のどういうポジションか
責任とれる正社員なのか短期契約のスタッフか、
子会社か・・・案外「実態」はわからないものですよ。)

自分の名前が持っていた信用がどんどんマイナスに。
次の仕事にだって悪影響及ぼしかねません。
今の時代なら下手するとSNSで晒されてしまいます。
だから「名前を削る」

その一方で「名誉」はほとんどありません。
完成作品の披露の場に行くことも、
完成作品に名前がクレジットされることも(たまにはありますよ)なければ、
何かの賞を取ったということも後で聞いて「へぇ」
その商品の帯に「美しい映像で綴る」と推薦文が書かれてて、
ああ、それそれ、私担当したんですわ・・・と内心胸を張ってるだけ。

この業界はそんな役割の人がたくさんいて成り立ってるんです。
そこに不満を持つ人はこんな仕事しません。
だから、うちは人を雇わない(雇えない)んです。
何人か社員採用しましたが、その名誉にこだわる人多いんですよね。

いろいろと経て、今、仕事を選ぶ基準はひとつです。
「あ、この人の依頼ならいいか」
えらそーに、ですよねぇ、毎回。
でも将来裁判になるかもしれない案件に自分の名前を使ってるんです。
自衛として、もしくは酷い目にあったとしても
自分を納得させるには「好きな仕事」だったということしかないんですよね。

現場力

人気ドラマのプロデューサーの話、プロジェクト立ち上がってから
「なにをしているんですか」と役割を聞かれ
「ただ現場にいるだけです」と。

その現場も最初から終わりまでいる必要を感じています。
役員出勤的に差し入れ持って、「どう調子は?」
数時間いて「じゃあとよろしく」だと見えないことたくさんあります。

現場で起きている問題の重要性、どこに責任があるのか
原因とその改善。
その全ては「お金の問題」にもなってきます。
最前線の現場を把握している人がトップにならないと、
企業としての判断は狂う感じがします。
まず現場経験や専門知識が必要な見積書も書けない人が多い。
現場を軽視する人の決まり文句は「だいたいいくら?ざっくりでいいから」
いやいや、例えば4K映像制作なら、
撮影する場所、カメラは何を使うか、映像のクオリティをどのレベルにするか等
ざっくりでは計算できないことだらけです。

なぜかそういう人が出す見積もり金額は「300万円」
この300万円神話、わりと身近に何度も経験しました。
100万円じゃ足りないし、500万円だったら、高い?から受注できない・・・
間とって300万円なのかもしれませんが、
「それってポスプロ費でなくなってしまいますよ」
「それって映像使用料払ったら、人件費もでませんよ」
というのが続きました。
クライアントの要望を細かく聞いて
できること、できないことの幅を提示できる現場力が
以前よりも落ちてきてるのを実感しています。
(現場仕事は外注、社員は現場経験なしでもプロデューサーという
 構図になってきているのも要因かと。
 事業終わってからお金計算して騒ぐの多すぎますよ。
 必要なのは事前に事業内容把握して、どんな業務が
 どれだけの時間かかるか見通す力。
 それは場数踏んだ現場経験で培われるもの。)


できるかぎり現場へ。
その時間は「社内会議の説明用の資料」作成よりも
大事だと思います。

世の中は善意であふれている。

世の中は善意であふれている。

私は映像や音楽・画像の「権利処理」という言葉が嫌いです。
「事務処理」もなんか書類を右から左にハンコ押す感じ。
サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ的な
もしくはある世代の
「うちの女の子にやらせますんで」という言葉を連想します。
派遣さんに置き換えられてしまってる事務職も
プロとアマでは雲泥の差です。
時にはその会社の命運すら握ってるのでは?
電話一本の応対でとんでもないことになったり、
大きな仕事が消えることもあるわけで。
先日、日本が世界に誇る技術とテレビで紹介された女性が派遣社員で、
これが今の日本の現状か(闇か)とTwitterでも話題になりました。

私は「権利交渉」と言い換えたい。
その方がプロ感増すですよね。
「権利処理」の多くは、
権利者・協力者に、使用概要を説明し、その都度条件を話し合い、
最後にはお礼と完成作品の送付まで「仁義を通す」業務。
相手さんにことのほか善意を示され、もしくは喜ばれ、
それならご協力しましょう!今回だけですよ、
というご厚意をいただくことも。
雅なところの担当から
「今後はこういうことも対応していくべきなんですよねぇ(笑顔)」
などと相談されると、いや恐れ多いです。
以前は縦書き手書き申請書を送付、
許諾書の入った封書が届くのをいつかいつかと待つのが
当たり前だったところから
「あ、アドレス教えてください」「へ?メールでいいんですか?」
許諾書がメールで即日届く。
ここ数年の変化はすごいです。
だからこそ、ちょっとコワイ。
「日本の誇る技術」も「権利交渉」も経験の積み重ねです。

それを蔑ろにしてると
足元でとんでもないことが起きてることに気づかないものです。
年の瀬の天皇誕生日の夜の電話
「権利処理をお願いしたいんです」
祝日の電話にも対応しますが、要件を伺うと
年末に使う映像、それも海外数カ国分の権利処理。
「ムリです。責任持てません。連絡しようにも
すでに海外はクリスマス休暇。
通常は1ヶ月あっても厳しい交渉です」
とお断りせざるを得ませんでした。
(それでも何箇所かは権利元に知ってる人がいたので
 その人に連絡して、とアドバイスはしたんですよ。
 だってそのADさんがこんな事態を引き起こしたわけではないはずで)

どうしてこんなことになるのか。
外注、下請け、派遣さん・・・
現場で必要な知識、経験を
積み重ねていくことができない仕組みになってるからです。
で、今、次のステージに入ってる気がします。
下請け同士の互助精神。
それから権利者の同情心。
「ああ、またですかぁ、おたくも大変ですねぇ。
 ええ、いいですよ今回は特別に
 一応許諾出しますけど、書類は後でも・・・」
世の中の「下請けさん派遣さんお気の毒、上がわかってないからねぇ」
という善意で回ってること、ひしひしと感じる年の瀬です。

(業務まだ終了してないため、だーっと書きました。正月あけ文章修正します)

では良いお年をお迎えください。

8年ぶりの安眠

先日、仕事をひとつ断りました。
8年以上続けたプロジェクト。
内容が変わっても、以前からの担当ということで
ご依頼いただいてきましたが、
業務遂行して請求書発行段階での値切り。
それから「前もやってるからカンタンでしょ」
「ちゃちゃッと電話で答えてよ」的な
タダ働き分が増えまして。
最近はむしろ、前大丈夫だったことがどう翻るか、
裁判沙汰になるかもしれない、そんな精神的な負担が増えてるのに、
そこを評価されないんじゃなぁ・・・と。

うちみたいな超極小会社が元請けに何言ったって、
たぶん「欠席裁判」状態で
今回のことはうちのせいってことになってるんだろうな。
(会議で何言われてるか想像つきますw)
こんなことをブログにあげるって・・・と悩みますけど
これは自衛のためでもあります。

今まで「我慢」「穏便に」というのが
オトナの対応とされてきましたが、
値下げされてまで、その仕事請けてる時間はない、
もっとちゃんとしたお仕事に時間を費やさないと。
マンションくい打ちデータ流用などみても、
元請けが「知らないふり」してるんじゃなくて
根本的に「丸投げしつづけて必要な知識すら持ち合わせてない」感じ。
だから現場の業務に精通してなくて
ただ、下請けの業務費を叩くのが「仕事」と勘違い?
そんなアブナい日本になってきてるようです。

元請けの旧知の社員に相談したら
「それ完全下請け法に引っかかる」と。
私の業務費だけじゃなくて、海外のコーディネータのギャラまで
不当に値切りしようとして、それは阻止。
そのコーディネータと取材先との関係が悪化するし
そのコーディネータをいつも頼りにしている他のチームにも
悪影響が出てしまうし。

詳細は次回にしますが、
「打ち合わせ」と称して急に呼び出された席上で
(普通に先の数日間、仕事詰まってますよね、
 そこを「打ち合わせ」と言われて出かけたら
 呼び出した責任者の社員が急にお休み、そこで代わりのスタッフに
 ちゃんと説明したのに、またも呼び出し。
 他の大切な仕事中断して、結果値切り交渉だった)
事前にメールで業務報告書と業務費の詳細を伝えたにも関わらず、

責任者「前の担当者がちゃんと説明してなくて・・・」
   「今回予算が少なくて・・・」

自分「予算がなくて、あなたたちの給料減らされたんですか?
   ご自分たちの見積もり甘かったのに、
   なんで、うちや外部のコーディネータがやった業務費を
   削られないといけないんですか」
  →次回に続く

と、まぁこれからいろいろあって
半年の業務請負期間中、逐一報告していた男性スタッフはだんまり。
私から「予算がないなら、今後の業務はご自分たちでやればいい
スタッフはその為の要員でしょう(意訳)」と。
今後どうするか、こちらからの質問にも回答なしのまま。

そこへ急に、本来なら数ヶ月前には着手すべき案件を振ってきました。
納品まで1ヶ月もない。その上、スタッフからは「教えて」メールが続きます。
これでなにかトラブル発生したら、うちのせいになってしまいます。
なぜ、元請け側が放っておいた案件の始末をやらないといけない!
それも半年やった分のギャラ削られてますから、
いまさら「間にあわなかったら、不承諾だったら・・・」という
精神的負担に見合う業務費は見込めません。
それ以前に、今やってる他の業務に支障をきたします。
実際、手元に資料もない状態であれやこれや矢継ぎ早に、
それも私が以前会議で伝えたことは「失念しました」
私が言った覚えのないことを勘違いして「どういうことか説明ください」
(え?それそちらがどこからか聞いてきた話ですよね)

大事な仕事の編集中に、何度もメールが来ます。
そこで
「これ以上、発注書ももらってないのに対応できない(意訳)」
「この件は、御社のしかるべきところへ報告します(意訳)」
と伝えて、終了。

本来貰えた業務費、例えばそれが1日分だとしたら、
その時間があれば・・・
「他の仕事の時間に充てられた=収入が増えていた」
「専門知識を得るための読書など勉強に充てられた」
「介護帰省1日追加に充てられた」
ずっと仕事で後回しにした映画館へも行けたし
普段全然落ち着けないカフェで本でも読めたかしら・・・
タダ働きはやったらダメですね。

考えたら、8年間、休日らしい気分は味わってない。
仕事断った直後は頭にも来てたので、薬に頼ってましたが
数日前「あれ?なんだろーこの開放感」

で、今日、病院で先生に報告しました。
「先生、8年ぶりに安眠できるようになったんです」
時差関係なく海外とのやりとり、
国によって違うバカンスの取り方、
6月から8月末まで「あの返事いつ来るかなぁ」と
お盆も仕事で、ずっと不安だらけ。
年末から春にかけても各国のホリデーシーズンを頭に入れて
帰宅して風呂夕飯、そして夜中のメール対応・・・
明け方、NG喰らった時のあのショック。
どう対応しよう、編集して映像差し替えでいけるか?
ディスクプレス直前に止められるか?
そりゃ不眠症にもなります。
介護の心配もあったのでそれが原因、と思ってましたが
ずっとこのプロジェクトの存在が
心の負担になって、ずっと休めないまま、だったんです。
それが今は
「もうクリスマス休暇入ってしまう・・・」と
保留事項が頭に引っかかったまま、
介護帰省した実家で仕事しなくていいんです。
病院の電話ボックスに閉じこもってメールしながら、
ドキドキすることもないんです。
(ホント心臓がドキドキいうんです。)

義理立てなんかせずに、もっと早くに降りちゃえば良かった。

いい仕事はいい報酬とともに来ます。
ムリしないで、ちゃんとヤな仕事は断りましょうね。

エンブレム問題について

前ブログにも書いたことに通じるとは思う。
毎日「権利関係」に追われて、
裁判沙汰になりませんように、と
ハルシオンやらデパスを飲んで、
精神安定剤としても効くという漢方薬自費でなんとかキープして。
それでもながーいバカンスから2ヶ月返事のない
処理中の案件が気になって。
夜中に鳴るメール着信にビクッとなって。
ただのキャンペーンのお知らせだとわかっても、また眠れない。
今日も朝から晩まで、明日も早い。
だから検証なんてことも分析なんてこともしないけど、
あのエンブレム問題に関わった人たち
プロってなによ、なめんなよ!って感じです。

結局「権利関係」は派遣スタッフ集めて
「処理」すればいい、なんて安直に考えてる人たちなんだなぁ。
ツイッターでタダで教えてくれる弁護士さんや
文化庁が無料配布している冊子や
入門編とうたった著作権の本、
それ1冊でも読んでたら、こんなことにはならないでしょう。

責任の所在を曖昧にした上に
人権侵害だ!ってどこかで去年聞いた感じのことで論点すり替えて。
スタッフが、ADが、下請けが・・・。
周囲の環境みても、もはや「大手広告代理店」とか「大会社」に
その手のプロはいなくて、(いや部としてはあるんでしょけど)
で、大クリエイターさんの前で
「これはこういうケースでは使えません、
これはここまで範囲を広げると使用料はこうなります。
クレジットはちゃんと画面に入れてください」という私の話を、
さもめんどくさそーに、俺のプランにケチつけやがってみたいに聞かれて。
そこからその大クリエイターさんやエグゼクティブプロデューサーさんは
出て来なくて、
教育されてないADさんに「どこ使うんですか?」「権利交渉の時間迫ってます」
「そのカット、1フレズレたら、有料カットが混じってますから」
そんなことを言い続け、なんとなく煙たがられ・・・
ヘタに懐かれようものなら、「おしえてくださーい」って
一円にもならない、むしろ負債にしかならない電話を受けるはめに。

その一方で、こちらは
海外の放送局やら、大学の図書館や戦争ライブラリーやら
そんなところから送られてくる
契約書にビビってるわけですよ。
「あ、クレジット指定されてる!あ、画面に載っけろって書いてある」
「あ、違約金3倍??」

うちのギャラ、そこまでの責任と精神負担に堪えられる金額ではないですよ。
(あ、ちゃんと私はこーいうやな人たちの仕事は受けなくなって久しいので
 今、発注いただいてる方の仕事は「喜んで」やってます。)

ホント、今回の騒動、「一般国民が騒いだから」って責任転嫁してるけど
ある意味良かったかもしれないですね。
みんなが、「こーいうことやったらダメなんだ」って勉強できたし。

しっかし、高給取ってて、みんなだらしねーったらありゃしない。

たぶん小さいけど、でもトーゼン英語もできたりして、
機材にも権利関係にも精通している会社、結構あると思うんですよ。
実際そんな会社と付き合ってるし。
そんな会社がオリンピックを演出したり、デザインしたり、っていう方が
日本に活力がうまれますよ、やる気になる、若い世代がさ。

(夜中のだだ打ち、読み返さないままアップさしまぁす)

プロデューサーの方へ

弊社にはいわゆるADさんからのお問い合わせが多いです。
自分も経験ありますから、そのへんの業務の流れ、わかります。
でも、これからは映像や画像を探す前に
プロデューサーの「適切な指示」が必要かと。
じゃないと、裁判になったりクレームが来たりして
「知らなかった」「なんでその時に報告しない」って
とんでもないことになりますよ。
責任取るのはプロデューサーさんですし。

最初の問い合わせ時に
その映像をホントに使うのか
使用範囲(どの国まで含みますか?)
使用目的(WEBでも使いまーすって、それワールドワイドの権利ですよ)
で、いつまでに権利元との契約書かわす予定ですか(先払い多いですよ)

これを把握してないADさんが、
「〇〇の映像さがしてこーい」って言われて
途方にくれて、弊社に金曜の夜に電話、日曜午前までにデータ送れ
なんていう発注がくるわけですね。
(うちは電話での問い合わせはご遠慮いただいてます。
 小さい会社なので、常に試写とか本番にたちあってますから)
たまに「単に内輪のプレゼンで使いたいだけなんです」って。
いやいや内輪の?ご家族じゃないですよね。
プレゼンっていってもちゃんと使用料は発生しますよ。
それにもしネットで集めた映像や写真で、企画通っても
その映像や写真、使えないこと多いですよ。
そういうケース、ホントに多いですよ。

ADさんにとってプロデューサーやディレクターが絶対的存在、
で、「クライアントさんがこういってまして」というのも
わかるんです。
でも、その力関係に、うち関係ないですよね。
よく「クライアントが」「うちのプロデューサーがこういってまして」
だったらその人にこちらからご説明しましょうか。
ちゃんと権利関係お伝えしても、上には伝えないで更にムリな要望が。
いよいよ最終判断ってところで、使用条件や使用料が伝わってない?
「なんで、このADさんのADをやらないといけないの?」
慌てて夜中にかかってくる電話にそう思うことにもなりがちです。
海外対応で夜中も仕事はしてますが、
土日対応いただけますか?って
対応しようにも、まず他がお休みなんですよ、動きようないです。

あ、ここまで書いて、えらそーにって思いますよね。
どうぞ。コワいですから。
海外のライブラリー映像、たった10秒の契約書の読み込みや
裁判沙汰の恐怖、違反して5倍の使用料・・・
せっかく「御社ですから安くしますよ」
「付き合い長いですから、すぐマスターだしますよ」
って言ってくれるライブラリーさんを巻き込みたくないですし。

プロデューサーさんには
せめてADさんが外部に依頼する前に
たくさん出てる著作権関係の本(音楽とか映像とか福井先生のとか)
数冊は教科書として読むようにご指導ください。
それから「映像を探す」ことを指示してください。
うちが「肖像権について教える」はめになるので。

ちなみに最近のニュースです。

クリエイティブ業務に関わる皆さまへ
有料写真、インターネット上の無断使用で著作権侵害が認められ勝訴
https://www.atpress.ne.jp/news/71125